【治療方法の決断の仕方】
親の病気や現状について調べ学ぶことは当然ですが、医学が発達した現在ではその選択肢は様々です。それゆえに悩み、苦しみも多様化しています。
いずれにしても終わりが来るのは避けては通れません。
終末期が近づいて来た渦中の方もそうでもない方もこれからのことを考える機会にしていただけたら幸いです。
①本人は何を望んでいたか
何が何でも生きていたいのか?痛みや他人の世話になってまで生きなくないのか。元気な時にどんなことを言っていたのか。親が自分と同じ年齢の頃だとしたら何と言うだろうかと想像してみて下さい。あれこれ迷うのは当然のこと。でも決断するときは来るのです。
②苦痛を与えていないか
今現在、行っている治療が苦痛になっていないかをよく医師に尋ねてみて下さい。私は痰の吸引がこんなにも痛みを生じて高齢者たちに苦痛を与えていることを知りませんでした。当たり前すぎて医師も聞かないと教えてくれません。大したこと無いよという医師がいたら気を遣っているかも知れません。
②まわりの理解
一番問題になるのは対等な位置にいる兄弟です。結果から言うと一番、介護をしたり面倒を看て来た人の決断にゆだねるべきです。あなたより権限があったり面倒を看ている人がいたらお金は出しても口は出さないのが賢明です。
④お金の問題
相当の貯金や保険金ある人以外は親の月収(多くは年金)に見合った判断を。無理をすると別の問題が大きくなり、あなた自身やあなたの家族の問題に発展します。
【人間の終わり方について知っておくこと】
ポイント①
人間も草花と同じく自然の生き物である。枯れて行くのも人生です。
ポイント②
急性期はともかく、過剰な医療は患者を苦しめていることもある。
特に食べ物を受け付けなくなったらよくよく考えること。
ポイント③
それでも終わりはやってきます。大切な親への思いを次の誰かに。家族でなくても若い世代に親から教わった何かを伝えて行くこと。そんな気持ちの切り替えができたら良いですね。
https://brain-gr.com/tokinaika_clinic/blog/home-medical-care/central-venous-nutrition/