これまでいろいろと日本の祭りを見てきたがこれほどまでに魂が揺さぶられたのは数少ない。
この時は初めての山笠見物なので勝手が分からず、空港でもらったパンフレットを見ながらウロウロするばかり。それでも町中には法被姿の男たちがあちこちに見れる状態であった。
辛うじて追い山ルートは頭に入っていたが如何せん幾つもの山笠が同時に移動しているのであちこちに男達の掛け声や歓声が聞こえるためどこを目指せばよいかかえって混乱するばかりであった。
昭和39年に始まったという集団山見せ。各山笠(ヤマ)が商人の町博多から出て武家の町福岡へと渡り、福岡市役所へとあいさつするらしい。
それにしても真っ直ぐの大通りの彼方から老若交えた男たちが掛け声と共に近づいてくる様は和やかでもあり、勇ましさも感じる。